中国四川省西北部のガパ州にある九寨溝(きゅうさいこう)は、50キロほどの渓谷に原生林が生い茂った、大小100ほどの湖沼や瀑布が点在する景勝地で、自然保護区に指定されています。チベット族の村落である「寨」が9つあったことから、この地域を九寨溝と名付けられました。九寨溝は石灰岩質の眠山山脈中に位置し、大小100以上の沼が連なるカルスト地形の湖水地帯でもあります。眠山山脈から流れ出た水が、滝を作り棚田状の湖沼を作りました。透明の湖底には、倒木に石灰が付着してできた樹氷のような「石灰華」が横たわっています。そして水の流れによって運ばれてきた腐葉土に植物が生え独特の景観を見せています。また140種類もの鳥類や、絶滅の危機に瀕しているジャイアント・パンダなどの動物たちが生息する場所としても知られています。
1992年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されています。九寨溝周辺は自然保護のために付近の開発も遅れ、また1日の入場者数も制限されていますが、中国の観光名所の中でも屈指の人気観光地です。
