タッシリ・ナジェール山脈は、アルジェリア南東部の世界最大のサハラ砂漠の真ん中に位置しています。タッシリ・ナジェール山脈の頂上付近の標高は2000メートル以上もあり、幅は約500キロメートルに渡って拡がっています。タッシリ・ナジェールには、塔のように立ち並んでいる茸のような形の岩が無数に存在していて、まるで映画に出てくるような別の惑星を思わせます。さらに、これら奇岩の岩陰には、古代人が描いた不思議な絵が2万点以上も隠されていました。ダンスに興じる古代人の姿や、牛や羊の群れ、そしてキリンの姿などの動物たちが躍動感いっぱいに描かれています。一年に数ミリの雨しか降らない不毛の大地サハラ砂漠に、多くの草食動物をモチーフに描かれていたのかは、謎とされています。しかし、タッシリ・ナジェールを訳すと「河川の台地」となり、かつては豊富な水が存在し、気候も湿潤な時期があったと推測されます。
タッシリ・ナジェールでは、絶滅危惧種であるサハラ特有の糸杉が多く生育し、考古学的な景観も含んでいることから、「タッシリ・ナジェール国立公園」として国立公園、生物圏保護区、ラムサール条約登録地に指定されています。1982年に、ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されています。
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タッシリ・ナジェール山脈(アルジェリア)
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